チュムポン組合

チュムポン組合で優秀生産者を表彰(2012.10.19)

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 10月19日、チュムポン組合は2011・12年度の優秀生産者を表彰しました。PPFC協賛の元に昨年度から導入しているもので、単一バンチ重量を競う分野、年間総出荷実績での平均バンチ重量を競う分野、年間総出荷重量そのものを競う分野、出荷重量に関わらず一年間休まずに出荷し続けた皆勤賞などが受賞対象。この日は新理事会が各地区の生産者訪問を兼ねてタムシン地区とチュムポン地区を訪問、各地区で受賞した生産者が地元で賞金を受け取ったほか、他地区の受賞者も一部顔を見せてくれました。各分野の受賞者は以下の通り。

単一バンチ重量分野
(生産者がこれは、と思うバンチを持ち寄ってその総重量を競うもの。年間一人当たり3バンチまで出品が可能)

1. スラサック・チャイソンクラームさん(ナムチャー地区) 23kg
2. スマーリー・パットハーンさん(同上) 22kg
3. スポン・タウィッシーさん(同上) 21.8kg
4. チャロー・ルアブンルートさん(チュムポン地区) 21.2kg
5. プワドン・スワンチャムニさん(ナイトゥン地区) 21kg
6. プラユーン・タイテートさん(同上) 20.5kg
7. タウィワット・ユタポンプリチャーさん(チュムポン地区) 20kg

平均バンチ重量分野(年間100バンチ以上出荷した生産者が対象)

1. プワドン・スワンチャムニさん(ナイトゥン地区) 10.5kg (941バンチ出荷)
2. パイブーン・クープラスートさん(同上) 7.6kg (800バンチ)
3. スマーリー・パットハーンさん(ナムチャー地区) 7.1kg (1,536バンチ)
4. スポン・タウィッシーさん(同上) 6.9kg (892バンチ)
5. プラユーン・タイテートさん(ナイトゥン地区) 6.8kg (2,166バンチ)
6. マナサナン・ヌッニヨムさん(同上)  5.9kg(2,094バンチ)
7. ガセーム・ウタイラットさん(ナムチャー地区) 5.3kg (1,153バンチ)
8. プラスート・ポンプルクサーさん(同上) 5.1kg (3,251バンチ)
9. ニポン・スワンチャムニさん(ナイトゥン地区) 5.1kg (2,456バンチ)
10. パイリン・クープラスート(同上) 5.1kg (1,146バンチ)

年間総出荷重量分野

1. ブンワン・カントーンさん(ナイトゥン地区) 総出荷重量 22,037.80 kg
2. プラスート・ポンプルクサーさん(ナムチャー地区) 15,262.10 kg
3. アナン・パーンサウィさん(同上) 14,469.70kg
4. ニポン・スワンチャムニさん(ナイトゥン地区) 12,274.80 kg
5. ウテーン・ジョンジャンヤーさん(ナムチャー地区) 11,894.80 kg
6. マナサナン・ヌッニヨムさん(ナイトゥン地区) 11,692.20kg
7. スニー・チュアイスックさん(ナムチャー地区) 11,197.50 kg
8. サマート・ペッチューさん(同上) 10,434.70 kg
9. マニー・ヌーパクディーさん(同上) 9,840.90 kg
10. ガセーム・ウタイラットさん (同上) 6,377.00 kg

皆勤賞
● プラスート・ポンプルクサーさん(ナムチャー地区)
● チャロー・ルアブンルートさん(チュムポン地区)
● パイブーン・クープラスートさん(ナイトゥン地区)
● マナサナン・ヌッニヨムさん(同上)
● ウィチアン・ジャールナンシリさん(ナムチャー地区)

 賞金総額8万バーツ余り、一人当たりの最高受賞金額8,600バーツの賞金が当日PPFC小山専務から各生産者に手渡されました。厳しい天候の中、一年間バナナ作りに苦労を重ねてきた受賞生産者の皆さんの笑顔が印象的でした。
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チュムポン組合で総会





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 9月24日、チュムポン組合の年次総会が開催され、年次報告や決算書などを承認したほか、新年度の役員改選と活動計画の審議などを行ないました。
 2011/12年度は前年度に比べて出荷量が大幅に増加したこともあり、バナナの売上高は107%増の573万バーツ余りに達しました。その結果剰余金も前年比で293%増の30万9000バーツ余りとなり、今年は組合発足後初めて組合員への出資配当と利用高割戻しが実施されることとなりました。
 この実績に自信を深めた組合では、新年度200万バーツの予算で土地を購入し、組合の本部と出荷作業場を建設する計画を打ち出し、今総会で正式に承認されました。これまでずっと借地を活動拠点としてきた組合は、再三に渡って移転を繰り返して来ましたが、今後は初めて自分たちの土地を拠点とすることで文字通り地に足をつけて活動を展開していくことになります。
役員改選(一部)も行なわれ、スマーリー・パットハーンさんやスピット・スワナラットさんなど元理事が返り咲いたほか、新しい顔としてソムポーン・ルアンジャンさんも運営に加わることになりました。
 今回の役員改選により、任期がまだ残っている三名の理事を加えた新理事会の顔ぶれは以下の通りです。



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1. 組合長 プラスート・ポンプルクサー(留任)
2. 副組合長 パイブーン・クープラスート(再選)
3. 理事 マナッサナン・ヌッニヨム (留任)
4. 同上 ナリヤー・インディー(留任)
5. 同上 ソムポーン・ルアンジャン(新任)
6. 同上 スマーリー・パットハーン(新任・復職)
7. 同上 スピット・スワナラット(新任・復職)
8. 監査役 プーワドン・スワンチャムニ(留任)
9. 同上 チャロー・ルアブンルート(新任)

 新理事会は早速9月26日に最初の会合を行ない、新年度の活動について話し合いを持ち、各々の役割などを確認しました。若い力も加わった新理事会の指導力に期待します。


赤痣症状に関する実験が開始される



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 ホムトンバナナを栽培する上で大きな問題のひとつとなっている赤痣症状の原因究明については、以前よりチュムポン県メージョー大学植物栽培技術科のパニダー・ガンタート先生によって行われていますが、昨日(25日)はその一環として水溶性のキトサンを使った実験がチュムポン組合のバナナ産地において開始されました。(キトサンとは、カニやエビの殻などの細胞壁に含まれる動物性植物繊維のキチン質という物質から抽出された生物資源で、人体にも免疫力の向上等の好影響が確認されています。今回使用したキトサンは、エビの殻を材料に大学側が作ったものですが、念のため安全性を考慮して今回対象となるバナナにはすべて目印を付け、生産者に対しては“出荷はしないが、我々が必ず買い取る”という旨の条件に同意していただいた上で、実験に協力していただくことになりました。)パニダー先生によると、これまでの研究で赤痣症状の出ている表皮部分には細胞の損傷や虫に食われた痕などは一切見られず、ただ正常な表皮と比べて乾燥しているだけに過ぎないということで、キトサンを使用して表皮を強くしてあげれば解決する問題なのではと推察されたようです。今回実験の対象となったのは、赤痣症状で悩まされているバナナ生産者のニポンさんと、その息子のプーワドンさんの2圃場です。今回の実験では一般的な農作物で生長促進と病気予防効果がタイの科学技術省による実験でも実証されているキトサンが、果たしてホムトンバナナにも同様の効果があるのかどうかといった点を確認するのが主な目的となっています。ニポンさんの圃場では葉面散布(花芽含む)を行い、1.キトサンの効果の有無。2.植え付けから3か月後、6か月後、出蕾後、実が形成されてからのいずれの時期の施用が最も効果的か、の2点を確認。一方プーワドンさんの圃場では植え付けから収穫まで定期的に葉面散布と土壌潅中を行い、その効果の程を確かめます。
 ニポンさんによると、赤痣症状はバナナの実が太くなって互いに触れ合うようになると急に出始めるということで(写真1参照)、まだ実が細く互いに触れ合わない状態の時はいたって綺麗だという話です。(写真2参照)実際にいくつかのバナナを確認してみましたが、ニポンさんの言われる通りでした。

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<写真1>

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<写真2>


 話は変わりますが、ニポンさんは以前に小川孝郎さんから、バナナの幹は栄養の塊だという話を聞き、これまでは収穫後に切りっ放しにしていたバナナの幹(下の写真参照。ニポンさんの横にあるのが、収穫後のバナナの幹の状態です。)を材料に、これから鶏糞堆肥と液肥を作る予定でいるそうです。

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 こうした生産者の皆さんの頑張りが少しでも報われるよう、少しでも早いうちに赤痣症状の問題が解決することを願ってやみません。


バナナ表皮に表れる赤痣症状に関する勉強会を開催



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 バナナ表皮に表れる赤痣症状(上の写真)については、これまでもいろいろなところで取り上げて来ましたが、これの発生原因は今まではっきりとしたことがわからず、我々にとって長年の解決課題でありました。まずこの症状についてはっきりとしているのは、南部産地でしか見られず、中部産地のバンラートではまったく見られないということ、そして南部産地においても、発生する圃場としない圃場がわりとはっきり二分されるということです。

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 PPFCでは、この問題の解決のため数年前からチュムポン県メージョー大学植物栽培技術科のパニダー・ガンタート先生(上の写真/右の女性)にこれの研究をお願いして来ました。この研究は現在もまだ進行中で終わったわけではありませんが、とりあえず主な原因が明らかになって来たということで、本日チュムポン県無農薬ホムトンバナナ生産組合がパニダー先生をお招きして、この赤痣症状に関しての勉強会が開催されました。

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 この勉強会は赤痣症状が集中的に発生しているナイトゥン地区のタムシン方面でバナナ栽培をしている生産者を対象に開催され、ちょうど10名の方が参加しました。
 パニダー先生の研究によると、赤痣症状の主な原因はバナナの表皮を形作るためのカルシウムが土壌中に不足している可能性が大きいということで、少なくともある種の菌が悪さをしているといった病気とは違ったものだそうです。またこの症状が南部産地に集中して発生しているのも、ひとつにはこの地域で長い間カルシウムを多要する果樹が盛んに作られて来たためではないかと、パニダー先生は見ています。
 しかしまだこの症状が何故バナナの房の間に集中的に発生しているのかや、同じ圃場内でも時期によって発生する時としない時があるなど、“カルシウム不足”の一言で済ませられない疑問もいくつか残っています。今後はそういった疑問をひとつひとつを検証していきながら、パニダー先生による研究は引き続き続けられます。
 今回の勉強会は午前10時からスタートしましたが、参加した生産者の皆さんの勉強熱心さは驚くほどで、用意された昼飯を食べるのを忘れて午後1時過ぎまで質疑応答が続くほどでした。パニダー先生が帰られる際には、“これから毎週勉強会を開いてくれないか?”との声もあり、パニダー先生からは“できるだけ要望に応えられるように、時間を調整していきたい”と快い返事がありました。今後の進展が楽しみです。


チュムポン組合で年次総会開かれる



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 2011年8月19日、チュムポン県無農薬ホムトンバナナ生産組合で年次総会が開かれ、組合員46名が出席しました。同組合の決算は毎年4月末閉めで、今年度(2010年5月~2011年4月)のバナナの出荷高はおよそ282万バーツ余り。ひどい干ばつに悩まされた時期もありましたが、7万9千バーツ余りの剰余金が出る黒字決算となりました。出荷量は前年より若干の落ち込みは見せているものの、概ね安定した推移を見せています。組合員数は63名の新規入会者があり、一気に昨年度の倍近い122名にまで増えています。また今回の総会の焦点は組合長、理事2名、監査役1名の任期満了に伴う役員改選で、選出結果は以下の通りとなっています。

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組合長 プラスート・ポンプルクサー氏

「日本の皆様、お初にお目にかかります。私が当組合に入会し、バナナ栽培を始めたのは今から5年前、2005年のことになります。以来、ホムトンバナナは毎週出荷させていただいており、これまでただの一度も途絶えたことはありません。本当のことを言うと、今日この場に来るまで、今年で齢70を迎える私が、まさか組合長に選ばれるとは夢にも思っていませんでした。しかし長年お世話になっている組合のことです。組合員の皆様が私を組合長に推薦してくださるのなら、断ることはできません。また、断る理由もありません。私は1962年に小学校の教師となり、1970年から1995年までの25年間を延べ7つの小学校で校長として学校の管理・運営に携わって来ました。この経験がどのように当組合の運営に生かすことができるかはまだわかりませんが、出来得る限りのことはさせてもらうつもりです。どうぞよろしくお願いします。」

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理事 マナッサナン・ヌットニヨム氏

「まさか昨年入会したばかりの私が理事に選ばれるとは、思ってもみませんでした。しかし選んでいただいたからには、頑張ります。若輩者ですが、気の強さだけは自他ともに認めるところです。不満があった時には胸に溜め込まず、言いたいことをドンドン言って、組合の運営に貢献できればと思っています。」

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理事 ナリヤー・ジンディー氏

「私は他の組合員の皆さんのように農業経験は豊富ではありませんが、心から農業が好きで、いつも楽しく農作業に励んでいます。この農業への愛情を、ホムトンバナナ栽培はもとより、組合の運営にも生かすことができればと思っています。またパソコンの扱いも得意ですので、これもどこかで役立たせることができればと思っています。」

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監査役 プーワドン・スワンチャムニ氏

「組合に入会して、今年で2年目になります。見た目同様、大雑把な性格をしている自分ではありますが、しっかりと監査役としての役割をまっとうしていくつもりですので、どうぞよろしくお願いします。」

 尚、これまで長い間組合長を務めて来たアナン氏は、今後は参事役として引き続き組合の運営に尽力をつくしていくことを約束しました。

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参事 アナン・パーンサウィ氏

「組合設立当初、週100箱程度だった出荷量は、今では500箱以上になりました。少しずつではありますが、当組合は着実に成長を続けており、その勢いは今年に入ってからさらに増しています。これは組合員ひとりひとりの努力が結果となって表れたものであり、私が組合長を退いた後もこの勢いは止まらないことでしょう。私は今回、参事という役職をいただきましたが、することは基本的にこれまでと一緒です。組合員ひとりひとりへの心配りを忘れず、組合員全員が一致団結して成長していけるような組合作りを目指していきたいと思っています」

 今回選ばれたメンバーはいずれも組合の運営に携わるのは今回が初めてのことなので、当面はアナン参事の指導を仰ぎながらの運営になりそうですが、人生の大半を小学校の校長として過ごして来たプラスート氏の管理手腕がどのようなかたちで発揮されるかが期待されるところです。

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総会終了後に開かれた、新組合長を囲んでの祝賀会の様子


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メインディッシュのナマズの炭火焼き!最高でした。