2011年06月

ウィサイタイ作業場で仏教儀式が執り行われる


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 去る2011年6月25日、トゥンカーワット農園経営農民会のウィサイタイ作業場(第二作業場)にて“タンブンリアンプラ”(ทำบุญเลี้ยงพระ)と呼ばれる仏教儀式が年に一度の厄払いのため執り行われました。これを日本語に翻訳すると“お坊さんに食事のおもてなしをする”というような意味になりますが、実際は“お坊さんの肉体を通じてこの地域にいる浮遊霊、未浄化霊、地縛霊に食事をもてなし、成仏してもらう”ということを目的とした儀式だそうです。今回来られたお坊さんの数は5人でしたが、奇数であれば7人でも9人でも可能とのこと。(ちなみにお葬式の場合は偶数だそうです)座る場所は向かって左側が上座、右側が下座と決められており、一番左側には最もお坊さん歴の長い人が座ることになっています。(年齢は関係無いとのこと)

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 向かって左側が上座であるため、下に敷くゴザもこのように左側を上にして敷かなければなりません。

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 上の写真を見ていただければわかる通り、この日は30名以上のバナナ生産者の皆さんが参加され、手作りの家庭料理やお菓子が山のように寄進されました。

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ウィサイタイ地区の区議会議員、チャワリット氏も儀式に参加しました。

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 上の写真は、寄進者がお坊さんに食べ物を手渡す儀式です。この儀式を経て、お坊さんは始めて食べ物を口にすることができます。(これ以前に食べ物に手を付けると、お坊さんは罪を作ってしまうことになります) タイでは女性がお坊さんに触れることを禁じられているため、基本的に写真のように男の人が寄進します。女性が寄進する場合には、お坊さんの持っている黄色い布の上に食べ物を置く、という方法が取られています。

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 そしてこれがメインイベント。お坊さんたちが一斉に食事を始めます。こうしてお坊さんの肉体を通じてこの地域にいる浮遊霊、未浄化霊、地縛霊が食事を取ることが出来、成仏してあの世へ行くと信じられています。

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 残った料理は、参加者全員で分け合って食べます。猫まんまのようにごちゃ混ぜで見た目はイマイチですが、どの料理もとても美味しく、山のようにあった料理が15分程度で皆の胃の中へと消えて行きました。

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 良いことをしたという満足感からでしょうか、この日の生産者たちは誰もが皆穏やかな顔をしており、食事を終えた後もしばらくの間、皆で談笑していました。仏教徒だからと言ってしまえばそれまでですが、目に見えない霊に対して当たり前のように施しをすることができるタイの皆さんの行動は、とても尊いものに感じました。



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